Ringoが使えるようになるまでにかかった時間
ようやくRingoの移行が完了しました。
Ringo等を自宅サーバに移す準備をしているのですが、ブロックが500毎に長時間一時停止してしまい、なかなかダウンロードが終わりません。
このあと本日昼ぐらいにようやくキャッチアップが完了しました。
これらは以下の2つのサービスで使っています。
Ringoはブロックの生成が早いため、すでに90万ブロックに達しております。 500ブロックを5分で処理できたとすると1週間ぐらいかかってしまいます。
Monacoinの方はLitecoinの先端を移植済みでダウンロードは早いし、詰まることもなく問題はありませんでした。
定期的に更新されるbootstrap.datがあればまだましですが、あったとしても手順が増えるので使い勝手はあまりよくないです。 このようなSPVのないアルトコインは初めて使う人には難易度が高すぎるのではないかと思います。
ブロックチェインのダウンロードが500毎に一時停止してしまう問題
さくらのクラウドの無料枠が終わってしまったためRingo等を自宅サーバに移す準備をしているのですが、ブロックが500毎に長時間一時停止してしまい、なかなかダウンロードが終わりません。
あと、なぜかdnsseedを使っているとルータ内蔵のDNSサーバがハングアップしてしまうようです。
後者はringo.confにdnsseed=0を入れることで対策できました。 rinseed.sighash.infoで提供しているIPの数を減らした方がよいのかもしれません。 それにしても脆弱なルータです。
で、前者ですが、grep -w 500でソースを検索してみると main.cpp と main.h に関係してそうなコードがありました。 両方とも変えて試しましたが、状況は変わらず。おそらく送信側に制限がついているのではないかという気がしてきた。
とりあえず定期的にストップ、再開するようにしてお茶を濁した。
$ while [ 1 ]; do ringod stop; sleep 30; ringod; sleep 600; done
Electrumでコールドウォレットを試してみた
まだBitcoin Coreが比較的軽かった頃、いくつかウォレットを作っていましたが、もう最近ではリソースを食いすぎて、全く使わなくなってしまいました。
しかし、ちゃんと取り出せるようにしておきたいので、紙に書き出しておいたプライベートキーからElectrumのコールドウォレットに取り込んで、送信トランザクションの作成と署名ができるかどうか試してみました。
ただ、完全にネットから切り離されたPCを準備するのは大変なので、Dockerでネットアクセスできないコンテナを作成して実験することにしました。
まずはDockerでElectrumをビルドして、イメージを作成。次に実行するのですが、このときに --net=none を付けてネットワークが使えないようにしたいところですが、どうもElectrumはネットワークへの接続を前提にしているようですのでこのオプションは付けないで実行します。
(追記: restoreのときに-o(オフライン)オプションを付けるとよいみたいです。ただし、この場合はその後のpaytoでエラーとなるため、公式ドキュメントに書かれているようにウォッチオンリーなホットウォレットから署名なしのtxを作成し、それをオフラインウォレット側で署名するという手順が必要となるようです。)
$ docker build -t electrum . $ docker run -it --rm electrum
Electrumの最新をビルドするようになっていますが、本当はちゃんとタグの付いたやつをビルドすべきです。 今はテストなのでこのまま進みます。
最初はネットワークにつないでヘッダを取っておきます。
root@xxx:~/electrum# electrum daemon start
同期するまで少し時間がかかります。 ~/blockchain_headers のサイズでも監視しながら待ちましょう。
root@xxx:~/electrum# ls -l ~/.electrum/ total 2284 -rw-r--r-- 1 root root 2326528 Jun 4 13:37 blockchain_headers
2016/06/04の時点で32MBぐらいでした。結構でかいです。
同期が完了したら、daemonを停止しておきます。
(追記: 停止してもrestore時に開始してしまうので意味がないようです。)
root@xxx:~/electrum# electrum daemon status { "auto_connect": true, "blockchain_height": 400043, "connected": true, ... "server_height": 414752,
ここで5で始まるプライベートキーを取り込みます。
root@xxx:~/electrum# ./electrum restore -w coldwallet : Enter argument (will not echo): Password (hit return if you do not wish to encrypt your wallet): Recovering wallet... Recovery successful Wallet saved in '/root/electrum/coldwallet'
プライベートキーはタイピングかコピペになると思いますが、キーロガーやクリップボードを盗むようなソフトが入っているとまずいので多少フェイクを入れながら入力するとよいかもしれません。まあ、そもそもそういうコンピュータを使っている時点でやばそうですが。
マルウェアじゃなくてもクリップボードをいろいろと監視するソフトなどが入っているとそこからセキュリティホールができちゃうかもしれませんので、切っておいた方がよいです。Ubuntuの場合はfcitxのデフォルトでそういうのが入っているので注意しましょう。
完了したら、パブリックアドレスと残高を確認してみましょう。
root@xxx:~/electrum# electrum listaddresses -w coldwallet -b [ "1xxxx, 1.2345..." ]
送信リクエストの発行と署名を行います。
root@xxx:~/electrum# electrum payto -w coldwallet -f 0.00002 1xxxx... 0.0001 { "complete": true, "final": false, "hex": "010...
最後にhexの右のクォートの中をオンラインウォレットでbroadcastすればよいようです。
送信は過去にLitecoinで試したので、これでいけるはずですが、まだ試していません。
まあ、なんにせよプライベートキーからパブリックキーと残高がちゃんと確認できたら一安心ですね。
a-ads.comの成果
最近、なかなかやる気が出なくて全然記事を書いてませんでした。
3箇所に貼り付けているa-ads.comの成果ですが、トータルで0.00083950Ƀの入金がありました。
50円ぐらいですね。まあ、ないよりはましですね。
JACKで自動的に接続するツールをGo言語で作ってみた
JACKは色々なことができて便利なのですが、PulseAudioと比べると準備に色々と手間がかかって面倒なことがあります。
面倒なことをできるだけ減らしたいので、まずは新たなポートが見つかるとjack_mixerへ自動的に接続してくれるツールを作ってみました。
audio-tools/main.go at master · ohac/audio-tools · GitHub
まだ、マッチングの処理が賢くないので、改善していく必要がありますが、とりあえずはメトロノームのjack_metro --bpm 90を立ち上げると自動でjack_mixer:metro(モノラルチャンネル)につながるところまではできました。
WindowsでJACKを使っている人はあまりいないと思いますが、これはLinuxでしか動作確認していません。
ハマったところはコールバック内でconnectはできないことと、chanがうまく使えなかったところです。 とりあえず1秒間隔のポーリングにしていますが、シングルタスク用のキューみたいなやつに置き換えたいです。
guvcviewが動かなくなったのでffmpegでキャプチャする方法を調べてみた
先日、guvcviewで動画が取れることが分かったので、定期的にギターの練習動画を取ってみて、モチベーションを上げようと思っていた。
これがそのときの動画。
PCに付属しているWebcamでは角度の調節が難しかったので、LogicoolのC270というやつを購入した。 また、Ubuntuが15.04のままでセキュリティ的にまずい状態だったので、15.10に上げてみた。
その後、気がつくとguvcviewでキャプチャできなくなってしまった。
cheeseではちゃんとキャプチャできたので、guvcview側の問題っぽいけど、よく分からなかった。
cheeseはJACKに対応していないので、PulseAudioかALSAを使わなければならず、あまりカスタマイズもできなさそうだったので、他の方法を模索していたところ、ffmpegコマンドでキャプチャできるということが分かった。
ここからffmpegのオプションと格闘することになるのだが、結果から言うと以下のオプションでうまくキャプチャすることができた。
ffmpeg -f video4linux2 -s 640x480 -i /dev/video1 -f jack -i ffmpeg -acodec pcm_f32le -vcodec yuv4 -y test.avi
JACK側から見るとffmpegというデバイスが見えるので、そこに向かって録音したい音をつなげてやればよい。 acodecとvcodecで圧縮させるとCPUパワーを使うため、このPCでは処理落ちなどが発生し、あまり使いものにならなかった。
acodecはJACK側がf32leだったため、それに合わせてみた。コンテナは.aviにしたが、他にもよいものがあるのかもしれない。
acodecがlibvorbis、vcodecがmjpegまたはmpeg1videoならほとんど処理落ちしなかったが、どうせ後で変換するのだし、ストレージは割と余っているので、上記オプションとなった。
最後に ffmpeg -i test.avi test.webm とかで小さくして、保存するなりアップロードするなりすればよさそう。
ALSA/PulseAudio/JACKのメモ
しばらく触っていないとすっかり忘れてしまうのがオーディオ周りのALSA, PulseAudio, JACKの設定など。
まず最初に ~/.config/pulse/client.conf に autospawn = no を書き、PulseAudioの自動起動を無効にする。 (この設定はログインしなおす必要があったと思う。killでもいけたかも。)
追記: pulseaudio -k で kill できる。
次にALSAのデフォルトを無音のループバックにして、デバイスをALSAに占有されないようにする。
デバイス一覧は aplay -l で表示できる。 alsamixergui -c 1 のようにカード番号を指定してミキサーを表示する。
/usr/share/sounds あたりに .ogg ファイルがあるので、これでいろいろテストできる。 特にCD品質な desktop-login.ogg が扱いやすい。これを sox で.wav に変換する。
$ sox /usr/share/sounds/ubuntu/stereo/desktop-login.ogg /tmp/desktop-login.wav
なお、CD品質に変換するには -b 16 -c 2 と rate 44100 を指定すればよい。
$ sox bell.ogg -b 16 -c 2 /tmp/bell.wav rate 44100
まずは hw を直接指定して aplay で音を確認する。事前にでかい音が出ないように alsamixergui で調整しておく。
$ aplay -D hw:1,0 /tmp/desktop-login.wav
次にこのデバイスに ~/.asoundrc で名前を付ける。とりあえず内蔵カードなので pc という名前にしておく。
pcm.pc {
type hw
card 1
}
動作確認。ログインしなおしたりする必要はない。
$ aplay -D pc /tmp/desktop-login.wav
あとは !default をループバックデバイスにする。rateやipc_keyは状況に応じて変更する。 詳しくは覚えていないが、今は以下のようになっている。
pcm.!default { type plug slave { pcm "ploop" #rate 44100 #rate 8000 } } pcm.cloop { type dsnoop ipc_key 18485 slave.pcm "hw:Loopback,1,0" } pcm.ploop { type dmix ipc_key 18486 slave.pcm "hw:Loopback,0,0" }
JACKとの連携用の設定もしておく。これもあまり覚えていないが、以下のようになっていた。
pcm.jdefault { type plug slave { pcm "jack" #rate 44100 #rate 8000 } } pcm.alsajack { type jack playback_ports { #0 system:playback_1 #1 system:playback_2 0 "jack_mixer:alsa L" 1 "jack_mixer:alsa R" } #capture_ports { #0 system:capture_1 #1 system:capture_2 #} } pcm.jack { type plug slave { pcm "alsajack" } }
JACKからこのループバックデバイスが見えたら、JACKに対応していないアプリ、例えばChromeなどからの入力を扱うことが可能となる。
参考にしたサイト