Ubuntu 18.04.1 LTSでDTM - Cadenceのインストール
アップデートしたらlinux-image-4.15.0-29-lowlatencyがまともに動くようになってた。うれしい。 pic.twitter.com/GDUBnA2mPt
— OHASHI Hideya (@ohac) July 28, 2018
やっとlinux kernel 4.15.0-29-lowlatencyがちゃんと動作するようになりました。 電源ボタンからのスリープと復帰も動作しています。 メニューからスリープする方法はよく分かりませんが。
タスクバーみたいなところにownCloud、CPUモード切り替え、Cadenceのアイコンもちゃんと表示されています。 これで4.4.0-131-lowlatencyとおさらばできそうです。
さて、今回はCadenceをインストールしましたので、そのメモです。
Cadenceはこんなソフトです。
qjackctlよりも分かりやすくなっており、以下のような追加機能があります。
JACK以外のオーディオシステムとの連携はALSA(ループバックデバイス)かPulse Audioが選択できます。 ただし、ALSAしか使えないアプリは減ってきていますし設定も難しいので、Pulse Audioを使うのがよいかと思います。
ALSA MIDIとの連携は非常に重宝します。 JACKはMIDIも扱えるのですが、対応されていないアプリがたくさんあるため、これがないときついです。
Export HW...のボタンを押すと以下のようなダイアログボックスが表示されます。
そのあとStartを押すと連携されます。
あと、Toolsのタブからいろいろなツールを起動できます。
普通にビルドしてインストールするとCatiaというツールもインストールされます。
Buffer Sizeが動的に切り替えられるのは重宝します。 リアルタイム録音しないときはBuffer Sizeを大き目にしておくと音飛び(Xruns)が発生しにくくなります。
Meter In/Outは入出力をモニターできるので便利です。
XY ControlはバーチャルMIDIキーボードと汎用XYコントローラです。
ビルド・実行には以下の追加パッケージが必要でした。 これら以外にも必要ですが、これまでの記事の中でいろいろとインストール済みなので詳しくは調べていません。
sudo apt install \ libqt4-dev qt4-dev-tools python-qt4-dev python3-pyqt4 pyqt4-dev-tools \ python3-pyqt5 pyqt5-dev-tools python3-qtpy python3-dbus.mainloop.pyqt5 \ cpufreqd indicator-cpufreq
あとは本家からgit cloneしてきてmakeして、sudo make installするだけだったと思います。